ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

【ヤマト3199】旧作上映に”便乗”できる『ヤマトよ永遠に』

こんにちは。ymtetcです。

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』4Kリマスターの上映が始まりました。そして上映「」の予告編として、『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の特報が流れています。シアター内で新旧『ヤマト』が共演しているわけですね。

今日は、このメリットを起点に、『3199』が『ヤマトよ永遠に』を掲げている意味を考えてみたいと思います。

旧作ファンにリメイクを告知する好機

『さらば』リマスター上映は、恐らくは前回の『劇場版』以上にヒットすることでしょう。『さらば』の持つ「映画」としてのネームバリューは、『劇場版』以上です。

今回、『3199』は「特報」という形で『さらば』に便乗することができました。「今はヤマトファンではないヤマト世代」が『さらば』リマスター上映をどの程度観にきてくれるかは未知数ですが、この”便乗”は間違いなく『3199』の広報に貢献するでしょう。

かつて「ヤマト最後の作品」であった『さらば』の復活上映に、「『さらば』で終わらなかった」からこその産物である『永遠に』のリメイクが重なるのは、少し面白いですね。

『3199』が『ヤマトよ永遠に』である意味

以前、私は『3199』のタイトルについて、「『宇宙戦艦ヤマト』の文字列が含まれていない」ことを批判したことがありました。今日はそれを撤回しなければなりません。

というのも、この『3199』の特報がヤマト世代に届くと考えた時に、『ヤマトよ永遠に』のタイトルは大きな意味を持つからです。

『さらば』の公開後、『ヤマト』は『2』のラストから分岐して、『新たなる旅立ち』『永遠に』『Ⅲ』『完結編』へと続きました。これは現在のファンにとっては大切な歴史である一方、ある特定の人々にとっては「最終回詐欺」の歴史でもあります。

特に、その親玉とも言えるのが劇場版『ヤマトよ永遠に』でしょう。良くも悪くもヤマト世代の脳裏に刻まれたこの文字列が、「『さらば』の復活上映」の文脈でスクリーンに映し出されることは、それなりにインパクトがあるものと考えられます。

これが、例えば『宇宙戦艦ヤマト2207』や『宇宙戦艦ヤマト3199』であったらどうでしょうか。リメイクシリーズの一作としては相応しくても、ヤマト世代にインパクトのあるタイトルとはなりません。

タイトルが『ヤマトよ永遠に』であるからこそ、ヤマト世代にアピールできる。そして、アピールの場としてこれ以上ない「『さらば』の復活上映」が用意されている。

この機会はリメイクシリーズにとって、またとないチャンスと言えそうです。