ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

宇宙戦艦ヤマト2202について その11 ―6話・7話(8話):推測は真実ではない?―

今日は試しにアプリをダウンロードして、スマホから書いてみようと思います。

例によって、6話と7話をセットでお届けします。それと、少し8話の内容にも言及します。

公開前は、いよいよ7話で波動砲問題が解決か、と思っていたのですが、そんなことはなく、結局は解決にワンクールを要するという結果でした。

とはいえ、13話のあれも解決ではなく、解決できないけど受け入れていくしかないね、みんなで背負うしかいないんだ、という非常に現実的な結論ではありました。

さて、今日はレギオネルカノーネについて、個人的な感想を述べてみたいと思います。

6話のラスト、つまり第二章のラストは、とても衝撃的なものでした。

イリィの叫びに呼応するようにワープアウトするヤマトの大活躍。そこに水を差すようにして、6隻の大戦艦が現れる。

「何をするんだ?」と観客が見つめ、西条が「何これ?」と漏らす中、6隻の大戦艦は縦一列に並んでビーム砲を放つ。

ヤマトは瓦礫に埋もれ、どうなった?という所でエンディング。

美しい『月の鏡』の旋律が逆に不気味に聴こえるくらい、初見の時は衝撃を受けました。

それなのに、その後流れた予告篇では無数の大戦艦が画面を埋め尽くす!

この時間差攻撃で、次回への期待と不安がグーンと上がったのを鮮明に覚えています。

「これどうなるんだろう?」

「次が最終回?」

「こんなに出しちゃって、ヤマト的に大丈夫なのか?」

こんな疑問が次々と湧いてきました。

では、例によってここでいつものお話をしましょう。

本来、6話と7話の間には1週間しかありません。

実はこの「レギオネルカノーネ」、第三章の冒頭であっさりと決着がつきます。

しかしこの第三章の冒頭、要は7話なのです。テレビ放送に換算すれば、レギオネルカノーネは6話後の予告篇で示唆された後、7話全てをかけてじっくりと描写され、そして1週間後には8話を観ることになります。

4ヶ月をかけて「あれはどうなるのか?」と延々と考えてきた我々とは違い、テレビでは1週間のうちに決着がつくのです。

こう考えると、なかなかいい塩梅だと言えるのではないでしょうか。

 

では今日、このレギオネルカノーネを題材に何をお話しするか、と言いますと、

「レギオネルカノーネに対しては、本編中のヤマトクルーも推測だらけ」ということです。

レギオネルカノーネ問題終結後、沈黙する艦隊を見て真田は「ああいう(修理をしない)連中なのかもしれない」といいます。

レギオネルカノーネを見逃した古代進に対して、降伏を拒否された土方は「(今回の相手はガミラスと違って分かり合えないから)このツケ、高くつくかもしれん」といいます。

しかし、レギオネルカノーネの見逃しでダメージを食らったのは、ガトランティスの方でした。ヤマトへの執着、一種の愛に目覚めてしまったメーザーとコズモダートは、「そこで何もするな」という大帝の命令(福井さん曰くそうらしい)を無視してヤマトを追いかけ、デスラーに粛清されてしまいます。

ガトランティスに修理の概念がないというよりは、大帝に修理の概念、すなわち駒への執着がない、ということなのかもしれません。

ガトランティスの兵にとって、大帝に忠実であることが全てだ、ということかもしれません。

この私の推測と同じように、劇中のヤマトクルーの発言も推測でしかないということは、指摘しておきたいと思います。

というのも、真田さんが「修理の概念がないのかも」と言ったからといって、ガトランティスが実際にそうかは分かりません。それを「ご都合主義だ!」と言ってのけるのは簡単ですが、完結していない今、この一見ご都合主義に見える設定らしきものが、伏線となっている可能性も否定できません。

これが本日、私の言いたいことです。

しかし、土方さんのセリフは非常に微妙な所ではあります。

「このツケ、高くつくかもしれん」というセリフがあるということは、いつかどこかで、この敵を許すという行為が、古代に対して重くのしかかってくる場面が、今後訪れるかもしれません。

これは明日もおそらく述べることになりますが、純愛篇はあくまでも「愛のライトサイドを描く」(福井さん談)がテーマになっている章です。

つまりそれは「愛のダークサイドを描く」章が、今後あるということに他ならないでしょう。

ぜひ今後も、2202の描く「愛」に注目していきたい所ですね。