今日は私の言いたいことをぶつけてみたいと思います。
昨日のトロロッソ・ホンダの走りは当然期待を裏切るものでした。昨年までのマクラーレン・ホンダにおけるホンダの仕事もそうだったのは間違いありません。
しかし昨日の結果に対して、こんな旨の意見が見られました。
「ホンダF1、遅いな」
「ホンダF1がマクラーレンに負けた」
残念ながら、ホンダというチームは今F1で走っていません。
言葉遊びと思われるかもしれませんが、これは大きく違います。
ホンダPUを搭載したトロロッソが遅い、トロロッソがマクラーレンに負けた、これはわかります。
しかしホンダはPUサプライヤーであって、チームではありません。
「ホンダがルノーに負けた」
これは成り立つでしょう。
例えば、トスト代表は「ホンダは今シーズン中にルノーに追いつく」かもとおっしゃっていました。仮に来季、ルノーと同等のパワーユニットをホンダが作って、レッドブルに搭載したとする。そうしてレッドブルがマクラーレンに勝ったとして「ホンダがマクラーレンに勝った」と言えますか?事実は「ホンダがルノーに追いついた」「レッドブルがマクラーレンに勝った」ことだけです。この時、マクラーレンに勝ったのはレッドブルであってホンダではありませんよね。
2014年以来、パワーユニットの強いチームが強さを発揮してきましたが、メルセデス勢が後退した開幕戦を見る限り、これからはトータルパッケージの時代。もちろん、トロロッソというパッケージ、昨年のマクラーレンホンダのパッケージが遅かったことに関してはホンダの責任も少なくないでしょう。
しかし、チームというトータルパッケージを無視して「ホンダF1」とくくるのは、チームに失礼ではないでしょうか。
ホンダとマクラーレン、という対決しようのない対立軸を勝手に煽って、勝ち負けを論じるのはおかしいと思います。