こんにちは。まずはこちらの動画をご覧ください。
ラストエグザイル-銀翼のファム- PV 第2弾 - YouTube
いわゆる「ラスエグ」ですね。
プロダクションデザインを担当するのはご存知、現ヤマト2202副監督の小林誠氏。
ちなみに一期とも呼ぶべき前作がありまして、
こちらは前田真宏氏と連名でクレジットされています。奇しくも(?)2520を共にした2人です。
で、評判なのですが結構いいんです。
LAST EXILE ラストエグザイル(TVアニメ動画)の感想/評価、レビュー一覧【あにこれβ】
PVを観ていても見覚えのあるデザインラインが多く、モニター描写も復活篇のものと似ていて、ヤマトファンの中にはスタッフクレジットを見ずとも「あの人だ!」と正解してしまう方もいるかもしれません。
しかし、評判を見ていくと「世界観」や「デザイン」を評価する声があります。これはなかなか、今のヤマトファンには想像し難いことですよね。
短絡的ながらこれを見て思ったのは、やはり、彼の作風と「ヤマト」は絶望的に相性が悪いのではないか?ということです。
ゼロ地点から世界観(世界のデザイン)を構築するのは得意技なのでしょう。しかしながら確立された世界観にプラスしてデザインを構築することが苦手、あるいは、それはしないというスタンスなのではないか?と。
気になるのは、彼は復活篇において見事に「完結編→2520」の中間点に位置する地球連邦軍艦艇を描いており、さらに2199では、旧作のデザインを発展させた美術設定を見事に描いています。
それに対して、2202でより多くの批判を受けている理由は何なのでしょうか?
ここで言えることは、一つに「2199との連続性」でしょう。
この記事のコメント欄で指摘を受けたポイントですが、やはり2199で確立された感のあるリメイクヤマト・メカニックデザイン世界に、彼オリジナルのデザインが入り込んでいるのが反感を買う理由の一つかと思われます。
また、2202が玉盛・石津という2199メカデザ世界を中途半端に継承しているだけに、余計に彼のデザインが浮いてしまっているとも考えられます。
一方でやはり、完結編と2520のブリッジデザインを描いていた彼がなぜ2199のデザインと断絶を作ってしまったのか、検討する必要があります。例えばコスモファルコン→コスモタイガーⅡの中間に、両者を繋ぐブリッジとしてコスモタイガーⅠをデザインすることも出来たはずです。あるいは、カブトガニとイーターⅡを繋ぐデザインとしてのイーターⅠとか。
こういった仕事をすでに復活篇でやっているのに何故2202ではやらなかったのでしょうか?
ただしこれは、2202の成り立ちそのものから再検討する必要があり、現時点では結論を出し難いですね。