ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

ymtetcの「願い」

こんにちは。ymtetcです。

最近、有力政党の代表選が相次いでいますね。選挙で語られるのは、往々にして理想論。実態が伴わないこともあり、政治不信の遠因にもなっていますが、私自身は、そういった選挙の際の「綺麗な言葉」は嫌いではありません。

今日はそんな日本社会の風にも乗せられて、私の「願い」を書いていきます。

①信じるもの

私は『宇宙戦艦ヤマト』が、たくさんの人々を元気にすることのできるコンテンツであると信じています。それは、現在の『宇宙戦艦ヤマト』ファンのみを元気にする、ということではありません。これまで『宇宙戦艦ヤマト』に興味を持っていなかったような人たち、昔は興味を持っていたけれど、離れてしまった人たち。宇宙戦艦ヤマト』は、そんな人たちの元にも届く作品に、また、それぞれの人生の一ページを彩る作品に、今もなりうる。私はそう信じています。これこそ、まさに「復権」ですね。

②クリエイターたちへの願い

「あったらいいな」の未来。

多様なクリエイターたちが、それぞれの『宇宙戦艦ヤマト』を提示する。

それは自己満足が前面に出た「俺の宇宙戦艦ヤマト」であってもいいですし、受け手の多様な声に目配せした「みんなの宇宙戦艦ヤマト」であってもいいでしょう。

その時代時代において、才能を持ったクリエイターが脚本を書き、絵を描き、音楽を奏で、声を、音を吹き込む。それは出渕裕さんであっても、福井晴敏さんであっても羽原信義さんであっても、高島雄哉さんであっても吾嬬竜孝さんであっても、それ以外の誰かであってもいいのです。

多様なクリエイターたちが『宇宙戦艦ヤマト』に挑戦する。遠回りだとしても、これこそが「復権」に向けた着実な道のりだと考えます。

③自分自身への「願い」

では、そんな未来があったとして、私自身はどうありたいのでしょうか。

私は当然、いちファンに過ぎません。というより、誰しもいちファンに過ぎないのかもしれません。ですが、誰しも皆、自分自身の『宇宙戦艦ヤマト』を持っています。私もそうです。ですから私は、”言葉”を使います。

宇宙戦艦ヤマト』に対して、ひたすら一個人の見解と感想をぶつけ続ける。それこそが、『宇宙戦艦ヤマト』の「復権」のために、私にできる唯一のことです。

これからも、そうであれたらいいなと思っています。

④『宇宙戦艦ヤマト』「復権」に向けて(1)

宇宙戦艦ヤマト』の「復権」とは、多様なクリエイターが「一人でも多くの人に受けいれられる『宇宙戦艦ヤマト』」を目指し続け、その「一人でも多く」の実態が、過去の『宇宙戦艦ヤマト』が達成した高みにまで辿り着いた時、成し遂げられるものと考えます。

「一人でも多くの人」を満足させるために、まず大切なこと。それは、最初の「一人」を満足させることだと考えます。まずはクリエイター自身が、自分の『宇宙戦艦ヤマト』に満足すること。そこから始められたら、どんなにいいでしょうか。

⑤『宇宙戦艦ヤマト』「復権」に向けて(2)

先ほど「みんなの宇宙戦艦ヤマト」と述べましたが、実はこれも、クリエイターの自己満足です。何故なら、まだ私たちは「みんなの宇宙戦艦ヤマト」という決定的な”答え”を得られていないからです。

ですから今は、クリエイターの自己満足でいいと思っています。『宇宙戦艦ヤマト』は、タイトル自体が非常に重い。その中で「一人でも多くの人」を満足させたいなら、まずは自分自身が満足することでしょう。

もちろん、作り手の「満足」が受け手の「満足」を妨げることもあります。しかし、そんな時、必ず受け手は批判をします。その批判こそが、『宇宙戦艦ヤマト』を絶え間なく「復権」へと前進させる、そのエネルギーとなるのです。

⑥『宇宙戦艦ヤマト』「復権」に向けて(3)

ですが、そんな批判も所詮は自己満足です。クリエイターの自己満足と、受け手の自己満足がぶつかる構図が、ここに出現します。

このぶつかり合いによって、次第に私たちは「勘所」が分かってくるでしょう。宇宙戦艦ヤマト』の「最大公約数」が、作り手と受け手の間に肌感覚で共有されてくるというわけです。『2199』では、「最大公約数」が出渕さんのバランス感覚に委ねられてしまいました。それ故、出渕さんが監督をしている間はまだなんとかなっても、監督が変わった途端、「最大公約数」は再現できなくなったわけです。

自己満足のぶつかり合いの末、クリエイター(その時はさっきまでと違うクリエイターが『宇宙戦艦ヤマト』を作っていることでしょう)と『宇宙戦艦ヤマト』作品は少しずつ、「最大公約数」へと傾いてゆきます。それを批判・称賛する受け手も、徐々に「最大公約数」を感覚として感じるようになり、「最大公約数」を前提に作品を語るようになってゆくはずです。

この繰り返しがあれば、『宇宙戦艦ヤマト』は「一人でも多く」を積み上げ、いつかその先にある「復権」へと辿り着くことができる。私はそう信じています。

⑦願い

これはあくまで、私の「願い」です。「べき」ではなく、「あったらいいな」の願い。

ただ、私個人に限っては、とても重要な意味を持ちます。『宇宙戦艦ヤマト』とは短くない付き合いで、これからも続いてゆくでしょう。その中で、もしも自分自身が道に迷った時、この「願い」に立ち返ることができたら、と思います。

最近気が付いたのですが、今年の記事投稿数が昨年を上回りました。私にとっては、とても大切なことです。このタイミングで、私の「原点」を確認しておきたかったのです。

宇宙戦艦ヤマト』が、日本中の人々を元気にできるコンテンツであると、信じていること自分の意見や主張は、自己満足にしか過ぎないこと。それでも、自己満足のぶつかり合いと積み重ねが、「最大公約数」に向けて『宇宙戦艦ヤマト』が進むための、着実な道筋を示してくれること

これらの「原点」を再確認して、今回の記事は終わりとします。