ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

会報誌が減ったのは……:ヤマトクルーFC新会員制度

こんにちは。ymtetcです。

ヤマトクループレミアムの新しい料金体系が発表されました。今日はこれについて、書いていきます。

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ヤマトクルーファンクラブ新会員制度のご案内 | YAMATO CREW

今回の料金改定の狙いは、まず全体的な料金の引き下げにあると考えます。そのために、これまでの会員体系を全廃し、新たに設定したのでしょう。

では、それぞれのコースについて、特色を見ていきます。

今回の新しい会員システムは、プレミアム限定のキャラクターグッズを購入できるキャラクター会員と、メカグッズを購入できるカニック会員、双方を購入でき、かつ会報誌のバックナンバーを購入できるダブル会員からなり、その他の特典はほとんど同じです。正直キャラファンとメカファンはそこまで客層が違うものなのだろうか、と違和感は覚えましたが、じっくりと検討した末にこうなった辺り、公式側は何か具体的な情報を掴んでいるのだと考えた方が良さそうです。

さて、先ほど「その他の特典はほとんど同じ」と書きましたが、この会員システムには「入会特典」という重大な違いがあります。キャラであればむらかわさん、メカであれば麻宮さん、ダブルであればウメグラさん、といった形になっていますね。

ぶっちゃけ、全てを欲しくなる人がいてもおかしくありません(笑)。その際はメカ、キャラ、ダブルの全てに入会せよ、との発想なのでしょうか。だとすれば、以前の会員システムでゴールド会員だった人ならば予算的には問題ないものの、一方で、ほとんど内容の同じ会員システムに重複して登録するのは、心象的にはよろしくない部分もあるでしょう。この辺りはどう出るか、未知数ですね。

 

そして、個人的には最も重大な変化だったと言ってもいい、「会報誌年2回」への変更についても、言及しておかなければなりません。

消極的に考えれば、会報誌の発行ペースが落ちるのは、製作コストに対して旨みが少ないということなのでしょう。それこそ、マガジンが到着するや否やブログでその内容について言及する不届き者がいるわけですから(←)、その意味でも旨みが減っていたのかもしれません。

積極的に考えれば、会報誌のコンセプトそのものが変わりつつある、と見ることもできるかもしれません。これまでは年4回、「新作の最新情報を届けるツール」でもあった会報誌が、「ここにしかない情報を届けるツール」に特化したものへと変わっていくのかもしれませんね。考えられるとすれば、スタッフインタビューや特集記事の充実が、今後は行われていくのかもしれません。

また、現在のプロモーションのトレンドから言えば、作品情報をコア・ファンの特権にしてしまうのは好ましくありません。

『時代』冒頭22分は現在、『2205』の予告編よりも遥かに多くの再生回数を記録しています。それは本編情報が、それだけ人を惹きつけることの証でしょう。同様に、新作の最新情報についても、確定したものは出し惜しみせず公式サイトに掲載していった方が、プロモーションとしては効果的になっていくはずです。

 

今回のファンクラブ新会員制度に違和感を覚えた方もいらっしゃるようですが、長い時間をかけて考えられた新制度です。功を奏することに期待して、今後どうなるかを見守っていきたいと思います。