こんにちは。ymtetcです。
体調不良のため、今日はお休みです。
そこで今日は、『2205』後章の第一印象が芳しくなかった理由の一つ、第5話の音楽について簡単に書いていきたいと思います。
該当シーンは一つです。
ユリーシャが「イスカンダルを撃ってください」と言った直後に流れた音楽「運命の時」。これが私にはミスマッチに見えました。
この曲は『2202』のイメージが強く、私はどうしても「攻勢」をイメージしてしまいます。
それはそれで間違いではないのですが、このシーンは後に、古代が頑なに波動砲にこだわる場面へと転換していきます。
しかも古代は、このイスカンダルの提案を「身を切って」「犠牲」と表現しているのです。
まず問題は、古代が何に対して「身を切って」「犠牲」と表現しているのかが曖昧なことです。映像からすれば「イスカンダルの大地を傷つけたこと」でしょうが、後のセリフからすると「イスカンダルの理念を裏切ること」の可能性もあります。
そしてなにより、音楽です。
先に述べたように、私には「運命の時」は「攻勢」のイメージが強く、「身を切って」「犠牲」のイメージとは結びつかないのです。
また、スターシャがどこか覚悟を決めたような表情で戦況を受け止めていることも、このシーンの曖昧さに拍車をかけているように思います。
もちろん、このシーン自体はハッタリが効いていて面白い展開ではあるし、よい旧作リスペクトなのですが、後のシーンとの繋がりが引っかかりました。「運命の時」は艦隊をかっこよく描ける一方、この場面では、古代の胸の痛み、スターシャの心情がはっきりと伝わってこないのです。
ここで私の解釈とのズレを起こしてしまったことが、私の後章の第一印象を狂わせてしまったのかな、と考えます。