ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

『宇宙戦艦ヤマト』が逸した2015年の「チャンス」

こんにちは。ymtetcです。

ここ数日「『宇宙戦艦ヤマト』は社会の中で生きていない」という話をしていますが、この十数年では、『ヤマト』が社会のなかで生きていた時期もありました。それが09年の『復活篇』、10年の実写版、13年の『2199』テレビ放送です。

今日は、これについて考えます。

この3作品の時期の『ヤマト』の勢いには驚くべきものがありました。主題歌を口ずさむ同級生がいたり、合唱祭で歌われたり。「慌てず急いで正確に!」と言い合う同級生もいましたね。

この3作品が、20代の『ヤマト』体験に果たした役割は大きいと思います。

しかし結局、20代に『ヤマト』は定着しませんでした。

定着しなければ、大多数の人間は忘れてしまいます。あの頃、『復活篇』や実写版、『2199』を認知していた人間が、いったいどれだけ、今も『ヤマト』の存在を覚えているでしょうか。忘れてしまっているから、『ヤマト』は再び「昔流行っていた作品」のイメージに戻ってしまったのではないでしょうか。

 

『ヤマト』が若年層に定着するチャンスとして、近年で最も大きかったのは2013〜2014年だと思います。『2199』の全国レベルでの無料放送が実現し、劇場版の公開も大々的でした。この時、間違いなく『ヤマト』は社会の中で生きていました。

しかし、次に続いたのは『2202』、2017年です。重要なのは『2202』そのものよりも、次作が2017年になった事実です。

結果論ですが、現代社会に『ヤマト』を定着させる観点から言えば、2015〜2016年の間に何らかのアクションが必要でした。『2199』関連である必要はありません。旧作関連でもいいですし、別の新作でもよいと思います。この2年の間に、何らかの形で、全国的に顔を出しておく必要があったのではないでしょうか。

そうすれば、『2199』が大なり小なり引きつけた「ライトな若年層」に、『宇宙戦艦ヤマト』という存在を認知し続けることができたと考えます。

 

ただ繰り返しになりますが、「やりたくてもできなかった」のでしょう。今の『ヤマト』では、できることの方が少ない、厳しい現実がありますね。