こんにちは。ymtetcです。
松本零士さんの死去に際して『ヤマト2205』公式アカウントがコメントを出さなかったことについて、批判意見があります。
公式としては、難しい判断に迫られたのではないかと思います。
私も高1の頃「西﨑松本論争」に興味があって、ネットで調べていたのですが、事態は「大人の事情」と呼べる以上に深刻というか……闇が深いなぁと思っていました。
そのため、正直なところ、公式が静観していたのも仕方ないかな、と思ってしまいます。少なくともSNS担当の個人的な判断で示せるものでもなく、もっと上の判断が必要なのですが、かといって彰司さんひとりの判断で示せるものでもないでしょう。
それくらい、あの裁判問題は『宇宙戦艦ヤマト』に影を落としているし、関わった人が多い。旧作スタッフを分断したことだけでも『ヤマト』に大きな傷を残していると思います。
しかし、松本零士さんの死去に際して『宇宙戦艦ヤマト』公式が何もコメントを発しないのは寂しいものです。
公式見解として、松本零士さんは現在『宇宙戦艦ヤマト』の原作者ではありません。しかし間違いなく、「リメイクシリーズの原作」である旧作シリーズの中心スタッフでした。
松本零士さんの死去に際して現在の公式ができたとすれば、上記のような見解のもと、「旧作シリーズの中心スタッフ」として弔意を示すことでしょう。ただ、それならば、これまでもこれからも、旧作スタッフが亡くなるたびに弔意を示していかなければ火種を残してしまいます。
ただ、公式アカウントが弔意を示すかどうか以上に、実際の作品がどこまで、松本零士さんのお仕事を新作『ヤマト』に継承できているか、それが大切かと思います。
今回批判している人も、別に今回の一件で突然リメイクヤマトに不満を持ったのではなく、もともとリメイクヤマトに(旧作へのリスペクトが弱いといった)不満があったから「やっぱりな」と感じている側面が強いように思います。むしろそちらの言語化を進めていく方が、本質的な議論に近づいていくように思いますね。