ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

『宇宙戦艦ヤマト』は社会問題を取り入れるべきか

こんにちは。ymtetcです。

宇宙戦艦ヤマト』には時折、社会問題を元ネタとした要素が登場します。

2199では、大量破壊兵器のメタファーとしての波動砲。2202では原子力発電など「本当はない方がいいけど、ないとやっていけないもの」のメタファーとしての時間断層。2205では安保条約。

しかし、リメイクシリーズのこれらは、ただの「スパイスのひとつ」にとどまっている感が強いと思います。旧作第一作で戦時中の雰囲気を再現しようとした第13話や、環境問題をストレートに取り上げた復活篇を思えば、かなり控えめなようにも見えます。

これからのヤマトは、より一層、こうした社会問題を取り入れるべきなのでしょうか。

個人的には、復活篇以来の作品を観る限り、あまり機能してないな、と実感として思います。

というのも、この10年のヤマトが取り上げてきたのは、正直「今更」感のあるものばかり。これは、この10年のヤマトがいずれも「大作」として時間をかけて制作されたことと関係がありそうです。完成する頃には賞味期限切れなのです。

また、近年のヤマトはほとんど「ヤマトファンしか観ない」作品になってしまっています。ここに普遍的なテーマを投げても、得られるものはあまりないと言えます。

そう考えると、3199以降、リメイクヤマトが社会問題を取り上げる意味はあまりないように思えます。もしも社会問題を取り上げるのであれば、あまり制作期間のかからない新作で、全くの新しいステージから始めるものであった方が、効果を発揮しやすいのではないでしょうか。