こんにちは。
ymtetcです。
『ヤマト3199』の敵・デザリアムを「並行宇宙の地球」と見なす意見は根強いです。
さらに実際、『2205』にあって、それを匂わせる描写も少なくありません。仮に「並行宇宙の地球」ではなくとも、何らかの並行宇宙や、時間をさかのぼる技術がリメイク・ヤマト宇宙に存在している可能性は高いでしょう。
今日は、このことについて考えていきます。
これまで『ヤマト』宇宙で、実際に並行宇宙や時間をさかのぼる技術が描写されたことはありません。その分、仮に『3199』がそうした要素をSF的に盛り込むのだとすれば、ややリスクのある行動と言えるでしょう。
とはいえ、『ヤマト』シリーズをメタ的に捉えると、こうした描写を盛り込むことには面白さがあります。
先に「並行宇宙が描写されたことはない」と述べましたが、メタ的に捉えれば、全くの逆。『ヤマト』にはいくつかのアナザーエンディングが存在します。第一作劇場版のいわゆる「スターシャ死亡編」に始まり、細かな部分で言えば『復活篇』の無印&ディレクターズカット版や『2199』第25話が、アナザーエンディングの一種と言えます。
そして、最も代表的なアナザーエンディングが『さらば』と『ヤマト2』です。
『さらば』で完結する宇宙と、『ヤマト2』から『復活篇』『2520』まで連なる宇宙が存在しているのですから、これは立派な並行宇宙でしょう。
さて、デザリアム並行宇宙説をとる人によって、必ず指摘されるのが「『2202』の国民投票で分岐した」可能性です。
個人的には、さらにさかのぼって「時間断層にヤマトが帰ってきた」ところで分岐していてもいいのかな、と思っています。あの場面こそ、まさに『さらば』と『ヤマト2』が入れ替わった場面だからです。
このように考えると、並行宇宙説も悪くありませんね。ある意味、旧作の威を借りて「並行宇宙」を正統化できる点では、リメイク・ヤマトは格好のチャンスかもしれません。