こんにちは。ymtetcです。
前回「お仕事もの」としての『宇宙戦艦ヤマト』について言及したところ、社会人になってから旧作を観ると、そうした側面が好きになる、とのコメントをいただきました。
なるほど、と思うと同時に、あるいは、それは子どもにとっても同じかもしれない、と思いました。今日は、そのことについて考えます。
私が子どもの頃好きだったシーンに、古代たちがヤマト艦内を案内されるシーンと、タイタンで採掘作業を行うシーンがありました。そして、「ヤマトごっこ」をする時の私は、決まって第一艦橋の通信士役をやろうとしていました。
そこにあるのは、子どもの抱く「ヤマトでのお仕事」への憧れです。
ここで思い出すのは、「『ヤマト』が好きで宇宙飛行士になった」「JAXAで働くようになった」人たちです。
これらは、決して宇宙戦艦に乗って敵と戦うわけではなく、まさに「宇宙でのお仕事」をする職業です。そんな職業に、少なからず、かつての『ヤマト』好きの子どもたちがついている。
これは、『ヤマト』が単なる「地球を守るために異星人と戦う」だけのアニメであったなら、生まれにくかった一面なのではないでしょうか。
『ヤマト』が「宇宙でのお仕事」を描く作品としての一面を持ち、またそれが少なからず子どもたちを惹きつけたからこそ、『ヤマト』は子どもたちを「宇宙でのお仕事」にいざなっている。
そう考えると、かつて『ヤマト』が子どもたちに人気であった背景の一つが見えそうですね。