ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

音楽の未来は:『宇宙戦艦ヤマト』の行く道

こんにちは。ymtetcです。

「ヤマト音楽」については、私の中で少し矛盾した思いがあります。

先日「交響組曲」の話をしましたが、やはり音楽こそ、私と『ヤマト』を再び結び付けてくれた存在であり、『ヤマト』が”絶対に変えてはいけないもの”の一つだと思います。

しかしその一方で、『ヤマト』に「ヤマト音楽」以外の音楽を掛け合わせたとき、そこにギャップと魅力を感じてしまう私もいるのです。先日、Twitterで紹介されていた『2205』のMAD動画でも感じましたし、古くは00年代YouTubeの「戦士よ、起ちあがれ!」や「GONG」にも感じていたことです。これらの動画を思うとき、私はどこか、「新しいヤマト音楽」にも期待してしまいます。

今日は、「ヤマト音楽」の未来について考えたいと思います。

私は、「ヤマト音楽」の未来を考えるとき、一つの重要なモデルとなるべきは『実写版』だと思います。実写版は、主題歌「宇宙戦艦ヤマト」と「無限に広がる大宇宙」のメロディのみ残し、それ以外は佐藤直紀さんによるオリジナルでした。

この「宇宙戦艦ヤマト」と「無限に広がる大宇宙」のメロディは、少なくとも、未来にわたって外すべきではない、と考えます。

以前、「合唱祭でヤマトを歌ったクラスもあった」という話をしましたが、実はそのクラスはぶっちぎりで優勝していました。鍵となったのは、「無限に広がる大宇宙」を、女声ソロで完璧に歌ったことです。コンクールが終わった途端、みな口々に「無限に広がる大宇宙」(曲名は誰も知らないけれど)の話をしていて驚きました。それ以来、「無限に広がる大宇宙」には、初めて聴く者を感動させる力があると確信しています。それは、主題歌も同様だと考えます。

以上の理由から、「宇宙戦艦ヤマト」「無限に広がる大宇宙」だけは必ず残すべきと考えますが、それ以外のメロディについては、一定程度、自由があってもいいのではないでしょうか。

 

さて、少し前の実写版再評価の流れで、佐藤直紀さんの音楽も再評価されていましたが、これは「『宇宙戦艦ヤマト』のアレンジ」が多用されたことに、その理由の一つがあると考えます。あのメロディが流れることで、ファンは喜ぶのです。

例えば、『復活篇』も「宇宙戦艦ヤマト」「無限に広がる大宇宙」の双方が使われたのですが、『復活篇』の場合、ALFEEのカバーを除いて、「宇宙戦艦ヤマト」のアレンジ曲がほとんど流れませんでした。

その点で、「宇宙戦艦ヤマト」のメロディは、単に一度使用するだけでなく、変奏曲としてたびたび使用されることで、『ヤマト』音楽全体の評価を高めることになるのではないかと考えます。

宇宙戦艦ヤマト」のメロディをどうアレンジするか、あの作曲家とあの作曲家ではこう違う、ここが面白い、ここが大胆だ……といった形で、アーティストごとに個性が出るようなモデルが確立されたら、ファンとしては楽しいかもしれませんね。