こんにちは。ymtetcです。
『2202』『2205』『3199』と、福井晴敏体制が続くリメイク・ヤマト。
私自身、『ヤマト』に福井さんを起用した試みそのものは、高く評価しています。しかし、今後も福井体制を継続すべきか、と問われれば……。
今となっては、『2205』の時点で福井体制を継続するべきではなかったように思います。というのも、『2202』の時点で、出渕体制から福井体制に切り替えた際に掲げられていた商業的な目標が達成できなかったからです。
福井さんは『2202』を、「『2199』が逃した潜在顧客を掘り起こす作品」だと語っていました。また、「『ヤマト』が一度上った高みにまで上り詰めて、そこを越える作品」とも語っていました。
これは明確に「『2199』を超える」ことを宣言していると言えます。
一方、『2202』副監督・小林さんによれば、出渕体制が交代になった背景には「『星巡る方舟』の商業的失敗」があったといいます。そもそも出渕体制→福井体制へと変わった背景には、一つ、こうした商業的理由があるわけです。
しかし、実際の『2202』はそれを達成できませんでした。詳細な売上は定かではありませんが、『2199』→『2202』の頃に比べて、『2202』→『2205』では、明らかにコンテンツとしての規模は縮小しています。コメント欄でも指摘がありましたが、テレビ放送ひとつとっても、『2199』(全国ネット)→『2202』(ローカル)→『2205』(1話のみ)と、明らかに規模は縮小しています。
つまり、「『2199』を超える」ことを目的とした福井体制の試みは失敗したわけです。もはや、福井さんを起用した「大義」は失われているように思います。
「作品が内向きに閉じていかないように」と語る福井さんですが、その実、現在のリメイク『ヤマト』は、『2199』が作り上げたムーヴメントの残りをかき集めているように見えるのです。この体制・この方針には、限界が見えているのではないでしょうか。
さて、『2202』に関しては「福井晴敏の『ヤマト2202』語り」シリーズで福井さんの言葉をメモしてきましたが、『2205』ではまだ十分に作業できていません。
最近は『3199』に向けてのモチベーションが下がるお話ばかりですが、こうした作業で学びを深めていきたいですね。