ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

続・ヤマト2202と銀河 ネタバレ編:2202に結実する2199の「縁」

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こんにちは。ymtetcです。今日はそこそこのネタバレに踏み込むことにしました。

なので、しばらく雑談をします。

「副監督はツイッターばっかりやって仕事してるのか」っていう批判、ありますよね。この批判、どうなんでしょう。

反副監督の人からすれば、むしろ仕事してない方が良いのでは……という反論はおいておくとしても、実際、ツイッターばかりやっているのかどうかは検証の余地がありそうです。検証、難しそうですけど。

以下は私の個人的な印象です。副監督のツイッターって、ヤマト関連に絞れば「ファンを批判するターン」「ネタバレのターン」「〇〇(地名)へ、とだけ記して浮上しなくなるターン」の3つがあるような気がするんです。

すべて同時に行うターンはあまりない気がします。要は、ツイッターをやっていない時間帯っていうのが確実にあって、その時は仕事をしているんです(たぶん)。

あと、ふつうに夜中も仕事してますからね、あのひと。羽原監督もそうですが。

仕事してないことはない! というか、仕事しているからこそあれだけ副監督の色が作品に出ちゃっているというか……。

〇前回の記事は2199を取り上げました

ということで雑談はこのあたりにして、本文に入っていきましょう。前回の記事では、2199を取り上げて、2199でヤマトが(主にガミラスと)紡いできた「縁」について考えてみました。

ymtetc.hatenablog.com

今日は、この記事で取り上げた「縁」が2202へと繋がる、そんなネタバレ話です。

〇前回の記事で取り上げた「縁」 

  • 「ヤマト」との出会い(古代視点)
  • デスラー総統との出会い
  • ガミロイドとの出会い
  • メルダとの出会い
  • フラーケン(ドメル)との出会い
  • ジレル人との出会い
  • バーガー(ドメル)との出会い
  • ガミラスを救う
  • コスモリバースシステムとの出会い

以上は、2199が紡いできた「縁」を私なりに整理したものです。自分の思い出せる範囲で網羅的に整理しようと試みましたが、2202のネタバレを念頭に置いている故に、多少偏り、拾い損ねた部分があるかもしれません。

〇非ネタバレから見える2199との「縁」

以上の「縁」リストから、現時点までの2202に繋がる部分をピックアップします。

すると、おおよそ

あたりは、第五章まで、あるいは第六章の公式先行設定で明らかにされている部分です。

  • 「ヤマト」

これは14話以来の「大いなる和」というフレーズから着想したものです。宇宙戦艦ヤマトが「ヤマト」であることそのものが「縁」なのではないかという。少し根本的な話で、謎の残された部分でもあります。

10話ラストで再登場したデスラー総統。15話・16話では、ランハルトを通じてヤマトとより深い関係となりました。

ymtetc.hatenablog.com

しかしその後、ガトランティスから「ヤマトを倒す」ことを条件に取引を求められました。デスラーの「選択」が物語に重要な意味を持ってくることは間違いなさそうです。

  • ガミロイド

これは果たして「縁」なのか、微妙なところです。しかし、2202でやたらに登場する「無人」装置、例えばアポロノーム搭載のコスモファルコンやニードルスレイブ、時間断層工場などなど、全て「ガミロイドの技術」が応用されたことになっています。

http://yamato2202.net/character_mechanic/index2.html

なんと都合の良い……と思わなくもありませんが、そういう設定なもので。

仕方ありません。これも「縁」です(たぶん)。

これは、キーマン中尉の乗艦に繋がる「縁」だと思います。

「ヤマトに借りがある。それを返したい」

というセリフがありましたね。

  • コスモリバースシステム

「縁」あって「ヤマト」に搭載されたコスモリバースシステムは、現在《銀河》に移植されています。 

《銀河》については、ヤマトの「縁の力」=人間の力と対置される「特殊能力」を持った存在であると繰り返してきました。しかし、ヤマトに搭載されていたコスモリバースシステムを搭載しているということは、ある意味で銀河もまた「大いなる和」の一部です。この点は興味深いところでしょう。

〇2202ネタバレ:すべては「縁」によって

では、いよいよ副監督のネタバレに踏み込んでいきます。

すでに、副監督より

  • フラーケンの登場
  • バーガーの登場

この2点がネタバレされています。

このネタバレを聞いた当時、「なぜ???」と思ったものです。

しかし、「縁」というものを踏まえれば、彼らの果たす役割というのは自ずから見えてきますよね。

ヤマトと直接対決をしたフラーケンとバーガー。彼らもまた、ガトランティスと戦う上で重要な役割を果たす、と(テレサに予言されていると)いうことです。

2202は、2199で紡いできた「縁」をこの最終版に結実させるという点では、「2199の続編」たり得るかもしれません

〇2202はメルダ・ジレルを無視するのか

そして、気になるのがこの二つでしょう。

ジレルに関しては「方舟」で完結したからいいとして、やはりメルダの再登場は2199続編を考えれば、あってしかるべきだと思います。

ところが、こんなツイートが。

メルダは難しいかなぁ。ま、考えときます

(2018年5月27日)

確かに難しいですよね。山本には新たなドラマが作られているし、イスカンダルに絡んでしまうと、全体として余計にややこしくなります。

という所で、サービスシーン的にざっと出しやすいキャラクターであるフラーケンとバーガーに白羽の矢が立ったのでしょう。

〇ネタバレのメリット?

今日の記事自体、反ネタバレの潮流を踏まえれば適当なものとは思えません。しかし逆に、このような話で盛り上がれるということは、ネタバレのメリットでもあります。

副監督擁護派ではありませんが、これだけの情報なら先の展開も読めませんからね。

ただ、劇場でサプライズでも面白かったかなー、と思いつつ。

副監督としては、こういうサービスシーンではない部分で作品を評価して欲しかったのかもしれません。